原材料

原材料

和菓子なのに使っている原材料のほとんどは外国産。
それでは少し悲しくありませんか?
安曽の和菓子は和の心と日本の伝統的文化を大切にしたいとの想いから、チョコレートなどの限られた一部の原材料以外は全て国産原料を使用しております。
原材料にこだわるのは、日本国内で「本物」や「良い物」を作ろうと頑張っている生産者を応援したいのと、一個当たり数百円で楽しめる和菓子を通じて新潟の皆様にもっと手軽に「本物」や「良い物」を味わっていただきたいという想いもあるんですけどね。
本当は日常的にもっと和菓子を食べていただきたいと思っているのですが、実際に和菓子を食べる機会はそう多くないのが現状です。だからこそ、できるだけ「本物の味」を楽しんでいただきたいので、安曽では多少お値段は張っても日本各地から厳選された原材料を集めて和菓子を作っております。原材料のお値段と和菓子作りにかける手間暇を考えたら、むしろ安曽の和菓子は「お安い」と思いますよ。
安心して皆様に安曽の和菓子をご賞味いただけるように、安曽の和菓子で使用している原材料のご案内をさせていただきます。原材料は時期や原材料の生育状況などによって変わることもありますが、そのようなときでも国内産にこだわり同等以上の原材料を調達してきますのでご安心ください。
【こだわり食材】
吉野本葛(くずちまきに使用) 原産地:京都府

吉野本葛は、奈良県の吉野地方およびその周辺地域で製造または加工(少なくとも精製加工を行うものに限る)された葛澱粉のことです。
葛粉を作るためには、でんぷんが蓄えられている葛の根を土から掘り出し、繊維状に粉砕してアク抜きや沈殿を繰り返し、さらに乾燥させる必要があり、とても手間ひまがかかります。そのため、本葛は収量が少なく、ほかのでんぷん食材と比べると高価になっているのです。
混じりっけのない本葛で作ったお菓子は、なめらかな口あたり、上品な透明感と艶が特長で、全国の有名料亭でもよく使われています。
本葛粉以外の葛粉のなかには、少しでも値段を下げるために、商品によっては葛でんぷん以外にさつまいも由来の甘藷(かんしょ)でんぷんや、じゃがいも由来の馬鈴薯(ばれいしょ)でんぷんが加えられていることがあります。機会があれば、これらの商品と本葛粉の違いを比べてみるのもおもしろいかもしれませんね.
京筍(春かぜに使用) 原産地:京都府

「京たけのこ」は、食用たけのこの代表品種である「孟宗竹」を用い、独特の方法で栽培されています。。京たけのこは、「白子たけのこ」と呼ばれ、色の白さと刺身ができるほどの軟らかさ、加えて独特の風味があることが特徴です。

和三盆(こなしなどに使用) 原産地:香川県、徳島県など


和三盆は、主に香川県や徳島県で伝統的に生産されているサトウキビを原料とした砂糖(含蜜糖)の一種です。
一般的な砂糖と比べて、粒子のきめ細やかさが特徴で、甘さがくどくなく後味がよいため、高級和菓子の原材料としてよく使われていす。また、口溶けのよさと風味のよい甘さから、和三盆そのものを固めただけの和菓子もあります。

純系名古屋コーチンの鶏卵(雪餅に使用) 原産地:愛知県内限定

純系名古屋コーチンは、地鶏の王様とも呼ばれる名古屋コーチン100%。(通常の地鶏は在来品種の血液比率が50%以上であればOK)
飼育場所も愛知県内及び愛知県境に限られています。(名古屋コーチンは岐阜、三重、千葉、茨城、静岡など愛知県以外での生産も多い)
純系名古屋コーチンは従来の鶏に比べ産卵率が悪く、毎日卵を産みません。
そのため卵の希少価値が高く、また、卵の大きさも一般的な鶏に比べ小ぶりです。
しかしその卵は黄身が濃く、旨みが強いことから、高級料亭などで重宝されていま
丹波大納言(そば饅頭に使用) 原産地:京都府中南部

粒が大きくて色艶が良く、独特の香りがあるのが特徴です。
武士は腹を切ることがありますが、公家である大納言は切腹をしないことから、煮ても皮が切れない小豆のことを別名・大納言とも呼んできました。
大納言のなかでも、さらに選抜され研かれた京都の丹波大納言小豆は味、品質、大きさとも日本一とも言われています。
備中白小豆(雪餅に使用) 原産地:岡山県

白小豆は小豆の一種で、黄味がかった白い種皮が特徴です。生産量が少なく栽培も難しいため、一般に出回ることのない希少な品種です。中でも岡山県備中産のものは白小豆の中でも高級品として知られています。
白餡の原料には白いんげんの「手亡(てぼう)」が使われるのが一般的ですが、高級和菓子の白餡にはこの白小豆がよく使われます。白小豆の白餡は手亡の白餡と比べて風味が豊かになります。
小豆(安曽の和菓子全般に使用) 原産地:北海道産など

粒あん、白あん、こしあんなどの餡(あん)は、季節や商品に合わせて、国産小豆のシェア約90%をほこる北海道産を中心に使用しています。
なかでも北海道十勝地方産の小豆は、粒はやや小さいのですが、風味がよく大きさが揃い、 皮も実も柔らかく、味に癖がないのが特徴で、多くの和菓子で使われる白あんをつくるのに最適です。
つくねいも(雪餅に使用) 原産地:京都府宮津市など

「やまのいも」とも呼ばれ、宮津市の水はけが良く、かつ、常時適度の湿りがある土壌で育てられたものは肉質が締まり、水分が少なく、粘りが大変強いという特徴から、高級贈答品として古くから評価されてきました。味だけでなく滋養強壮にも優れた食材です。
堀川ごぼう(菱葩餅に使用) 原産地:京都

堀川ごぼうは、京都市左京区を中心に栽培され、今から約400年前、豊臣家滅亡後、聚楽第のお堀がじんかい(ゴミ)で埋められ、そこに捨てられたごぼうが翌年芽を出して、巨大なごぼうに生育し、それを見た付近の農家が生産を始めたのがきっかけといわれています。
表皮は暗褐色で首部には亀裂を生じ,かすり状となっています。また、中心は空洞になって「す入り」した状態ですが,肉質は軟らかく,独自の芳香があるのが特徴です。
上用粉(常盤饅頭、織部饅頭などに使用) 原産地:新潟など

上用粉は、うるち米を水洗いし水浸けします。水を切って、臼で搗き、粉にしてふるい分けて水分14%ほどに乾燥した、米粉のなかでも上質の粉です。
上用粉は、関西方面でよく使われ、上用粉を使って作られた饅頭は見た目も美しく、滑らかで柔らかい口当たりとなることから、お茶席菓子や高級生菓子によく使われます。

蓮粉(西湖の月などに使用) 原産地:国産

蓮根から抽出した希少価値の高いでんぷんが蓮粉です。
蓮根澱粉の独特の粘り、風味、透明感、艶、モチモチとした食感をお楽しみください。